はるキャン△
「きっと、そこらで群がってる」マダムミステリアスポーのあすなろキャンプ
バスに乗って1時間、「あすなろの里」に到着です。
おおっと、ここでいきなりゲリラ豪雨の洗礼だ。みんなポンチョにすばやく着替えます。「備えよ常に」の精神でいつでも雨具を取り出せる用意ができています。
まずは室内でセレモニー開始、今日はデンコーチとしてボーイスカウトからも素敵なお姉さんが来てくれました。(その後、頼りがいのあるお兄さんも2人来てくれました!)
ゲームの導入部分、ダイナマイトの導火線にリレー形式で8の字結びを結んでいきます。早くしないとデンリーダーが吹き飛んじまうぞ!
菅生沼を渡りきり、あすなろの里に戻ると待っているミッションは爆弾処理。そこにいる爆弾処理のプロが言うには、もやい結びを作って、液体爆弾の入ったペットボトルを倒すことで、常総市が救われると言う。 「スカウト諸君、頑張ってくれ」と励ましながら、自分達はタイムを測定するだけの爆弾処理のプロたち。
追跡サインに導かれながらたどり着いたのは動物園。ここで「南アジアで発見された、たくさんの青い目を持つ神の乗物」を探します。青い目の動物なんているのか? いた! 答えはインドクジャク。
その答えを報告すると待っているミッションは釣り堀の池の全周の長さを測定するというもの。10mを何歩で歩けるかを事前に調べて、黙々と歩測をします。ちょっと話しかけないでよ!数がわからなくなっちゃうじゃん!
次のミッションは暗号「リトルナイフ」。りの字とふの字を除いた文章のピラミッドが指すものは?水族館!調査後にどんな魚がいたのか、水槽は何個あったのか、記憶力をためされるキムスが待っていました。フナ、ウナギ、タナゴ、メダカ、、、
ミッションは5時間の長丁場です。途中で昼食のおにぎりを頂きます。美味しい。お母さんありがとう。もちろん、今朝、自分で握ってきたスカウトもいます。自分、ありがとう。
ロープ結び、歩測、キムス、3つの課題をクリアすると、ファイヤースターターと火口となる麻紐が入手できます。これがないと火を起こせないので、夕食が作れないのです。「火が使えないなら、IHを使えば良いじゃない。」「アントワネット様、カブスカウトはそのような便利グッズでは調理できないのです。」「まあ。」
着替えて次の荷物を用意したら、直ぐに集合して炊事場に向かいます。幸いこの頃には雨があがっていました。
お米が浸水したら火を起こします。ファイヤースターターで火花を散らし、ほぐした麻縄に点火します。
デンコーチのお兄さんが作ってくれたスウェーデントーチです。これ、おしゃれなグランピングとかで出てくるやつ!これでお米を炊きます。沸騰して水分が無くなって、プツプツ言わなくなったら火から離して、その後は10分間、蓋を取ったらいけません。赤子が泣いてもです。
同時にみんなで分担して野菜を切ってカレー作りです。カレーの材料は共通ですが、1000円以内の追加予算で、各組、隊長副長の舌をうならせるために秘密の材料や隠し味を追加します。
予想はしていましたが、メチャメチャ美味しいカレーができました。
リンゴ、チーズ、ハチミツ、シメジ、レンコン、ナス、甘酒など各組工夫を凝らしたカレーです。どの組も、我が組こそ一番のカレーと胸を張ります。6組とも甲乙付けがたい出来栄えで各組が表彰されました。
もちろん使った釜のすす落としをはじめ、後片付けもキッチリ行います。
その後、場所を移動してキャンプファイヤーです。雨が上がって本当に良かった。いつも裏方として頑張ってくれている副長達が立派な炎を育ててくれました。
リーダーも含めたスタンツが始まります。時間のない中、即興で考えたスタンツを各組披露します。替え歌、ものまね、音真似、ジェスチャークイズなど、即興とは思えない出来栄えです。
暗くなって泣きべそをかいていたスカウトも、いつも恥ずかしがってしまうスカウトも、炎のなせる技か、皆弾けて踊り、跳ね、回りました。
火を眺め、炎の爆ぜる音を聴きながら、1日を振り返りつつ隊長の言葉に耳を傾けます。疲労感とともに、何とも言えない充足感に包まれていきます。
部屋に戻り、入浴の準備です。30分しかないので急ぐぞ!この日のために買ってもらった新品パンツ忘れるなよ!
その後は歯磨きをして、就寝です。敷布団に自分でシーツをかけて、その上に置いた寝袋の中で寝ます。スカウトたちがサナギのようになります。
その頃、副長はキャンプファイヤーや炊事の後片付け。年長のくまたちは、別室でくま会議です。今日の感想や反省、明日の目標などを話すのですが、例年になく笑顔の絶えない楽しそうなくま会議です。男子顔負けの女子組長が揃うと、華やかさも笑いも倍増という事でしょうか。明日も頑張りましょう。
「うさぎしか くまも弾けた あすなろで」